作品:すみっコぐらし ~とびだす絵本とひみつのコ~
今日の映画感想は「すみっコぐらし~とびだす絵本とひみつのコ~」です。
個人的おすすめ度:9/10
一言感想:かわいさと感動を高レベルで兼ね備えた作品
・すみっコぐらしの映画の感想を知りたい
・すみっコぐらしの映画を観ようか迷ってる
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ネタバレなし感想
子供向けなのに「泣ける」と言われてみてみることにした。
コードブルーでも、容疑者Xの献身でも泣けなかった私だが、この作品では泣かされてしまった。ほんわかなコメディタッチで進む物語にどこで泣けるのかと疑問を持っていたが、優しさと愛情の溢れる終盤のシーンで自然と涙が溢れてきた。
読み聞かせのようなナレーションで進行するため、せりふ回しがないのだが、ないからこそ観客に、キャラクターの感情がダイレクトに伝わってくる。
子供向けと侮れなかれ、むしろ大人の方が母性本能を刺激され、泣ける作品になっている。
劇場でも見たのだがその時は、幼稚園児から70代のお母さままでほとんどのお客様が、泣いているか、目を潤ませていた。
そんな、化け物感動コンテンツであるこの映画を機会があれば見てほしいと思う。
映画情報
【監督】
まんきゅう
【脚本】
角田貴志
【キャスト】
ナレーション:井ノ原快彦ナレーション:本上まなみ
【あらすじ】
いつもの喫茶店、いつものすみっこ。
その地下室に隠された、ふしぎな絵本とは・・・? ある日すみっコたちは、お気に入りのおみせ「喫茶すみっコ」の地下室で、
古くなった一冊のとびだす絵本をみつける。 絵本を眺めていると、突然しかけが動き出し、絵本に吸い込まれてしまうすみっコたち。 絵本の世界で出会ったのは、どこからきたのか、自分がだれなのかもわからない、
ひとりぼっちのひよこ・・・?
「このコのおうちをさがそう!」新しいなかまのために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことに。 絵本の世界をめぐる旅の、はじまりはじまり。
©2019日本すみっコぐらし協会映画部
以下からは結末を含めてネタバレを含みますので鑑賞後に読むことをおススメします↓
展開を振り返り
初めは、すみっコ達の暮らしている家で、登場するキャラクター一人一人の名前、性格、どんな経緯で「すみっコ」になったのかがしっかりと紹介される。
そのため、全くすみっコぐらしについて知らない状態でみても、しっかり楽しんでみることができる。
次に、移動して、ご飯を食べに「喫茶すみっコ」に行く。
そこで、「せかいのおはなし」という絵本に、全員が吸い込まれて、様々な物語の登場人物として絵本の中で行動することになる。
その世界の中で、記憶もなく、仲間もいない「ひよこ」に出会うことになり、ひよこの仲間を探すことにする。
その過程で
- 桃太郎
- マッチ売りの少女
- 人魚姫
- アラビアンナイト
- 赤ずきん
といった、絵本の世界を冒険することとなる。
その絵本の中でする、すみっコのコスプレ一つ一つがかわいくてたまらない。
また、それぞれの性格を生かした形で、絵本の世界の物語が面白おかしく進んでいくため、飽きずに見ることができる。
ひよことの関係も更に深まっていき、まるですみっコ達の「仲間」となっていく。
元の世界に戻る出口を見つけたすみっコ達は、新しい仲間の「ひよこ」を連れて元の世界に戻ろうとする。
その時、ひよこは自分が何者なのか思い出す。
ひよこは、絵本の白紙のページに書かれた、落書きなのであった。
そのため、帰る場所もない、仲間もいないという状況に陥っていた。
絵本の落書きであるひよこは、自分がこの絵本の世界から出ることはできないと気づいたひよこは、すみっコ達を涙を流しながら、手を振り送り出すのであった。
元の世界に戻ったすみっコ達は、白紙のページに沢山の絵を描いて、ひよこの友達や家をつくってあげた。
そして、ひよこは一人ぼっちではなくなったのだ。
この映画の推しポイント
別れからの解決
一般的な映画であれば、仲良くなったが別れてしまう登場人物に対しての別れっぱなしで、別れて悲しいねというような展開が多い。
それは、お互いに1歩踏み出した形で終わることが多いからなのだが、本作品は珍しく別れてから、すみっコ達がひよこに対してしてあげれることを思案して実行して幸せにするといった、珍しい展開であり、別れっぱなしで悲しいで終わらせず、最後に優しさであふれさせるところが素晴らしかった。
この映画の惜しいポイント
じっくり見なければいけない
読み聞かせのように進んでいくため、ながら見は許されない。
特徴的なシーンがありそこが面白いというわけではなく、かわいさとコメディタッチの前半から、優しさにあふれ感動する終盤といったギャップによりやられ面白いと感じる。そのため、見ることに集中しなければならず、ながら見をする人には向いていない作品となる。
まとめ
居場所がないと思っていても、同じような境遇の人たちはいて、案外近くで居場所があったり、独りぼっちだと思っていたらそうではなかったりすることに気づかされる。感動的でいい作品だ。
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