作品:君は月夜に光り輝く
今日の映画感想は「君は月夜に光り輝く」です。
個人的おすすめ度:6/10
一言感想:生きることの意義とは考えさせられる感動作品
・君は月夜に光り輝くの映画の感想を知りたい人・君は月夜に光り輝くの映画を観ようか迷ってる人
Contents
ネタバレなし感想
観る前にスタッフを調べた見たところ監督が月川監督で、「君の膵臓を食べたい」の監督と脚本を担当した人物であり、プロデューサーが君の膵臓を食べたいのアシスタントプロデューサーであった。本作品も病気になった女の子と男の子が出会い、最後死ぬ前に、男女で色々する中でお互いが惹かれあい最後別れの部分で中で最後感動させるというわかりやすい最強のフォーマットは、本作でも変わらないものとなっており、キミスイが好きな人にとっては気に入る作品だ。
ただ死に向かうテーマの設定が異なっており、対比してみると余計面白いものになると思った。
原作も読んだのだが、本編の太枠の中で不必要な場面がバッサリ切られいることや原作では曖昧な「発光病」の設定が練られており、原作より分かりやすい作品となっていた。
映画情報
【監督】
月川翔
【脚本】
月川翔
【キャスト】
永野芽郁/北村匠海/甲斐翔真/松本穂香/今田美桜/生田智子/優香/長谷川京子/及川光博.
【あらすじ】
高校生の岡田卓也(北村匠海)はクラスの寄せ書きを届けるために行った病院で、 入院中の同級生・渡良瀬まみず(永野芽郁)と出会う。明るく振舞う彼女が患う病気は“不治の病・発光病”。細胞異常により皮膚が発光し、その光は死が近づくにつれて強くなるという。
そして、成人するまで生存した者はいない——。卓也は病院から出ることを許されないまみずの“叶えられない願い”を代わりに実行し、その感想を伝える【代行体験】を行うことに。
代行体験を重ねるごとに、まみずは人生の楽しみを覚え、卓也は彼女に惹かれていく。
しかしその反面、迫りくる死の恐怖が2人を襲う。そして卓也に隠された“ある過去”を呼び覚ます。
(https://filmarks.com/movies/79952)
以下からは結末を含めてネタバレを含みますので鑑賞後に読むことをおススメします↓
展開を振り返り
卓也とまみずの出会い
卓也(北村匠海)は、クラスメイトに押し付けられ、発光病で入院しているクラスメイトのまみず(永野芽衣)に、寄せ書きを届けるために入院先の病院へ向かう。
まみずは、寄せ書きを届けにきた卓也に「来たくなかった?」と言うのだがも、卓也は嘘ですが、自分の意思で来たことを伝える。
会話もあまり続かなかったがまみずは卓也に興味を持った。
去ろうとする卓也に「また来てくれる?」とまみずは声をかけ、「グミを買ってきてほしい」と書いた紙を渡す。
あまり行く気のなかった卓也であったがグミを買い、お見舞いに行きます。
病室に着くと、まみずは検査で不在だった。
卓也は病室に飾ってあるスノードームを振って眺めますが、手が滑って壊してしまいます。
そこにまみずが帰ってきて、壊れたスノードームを見てショックを受けているようでした。
そして、彼女はすでに宣告された余命を過ぎ、いつ死ぬのかなと他人事のように言うのでした。
卓也は、そんな彼女にスノードームを壊した罪滅ぼしにしてほしいことはないか聞く。
まみずは、死ぬまでにやりたかったと後悔していることをリストにしているから、それを代行して、内容を報告することをお願いする。
卓也は了承し、まみずのやりたかったことの代行を行うことになった。
代行スタート
早速、まみずに言われた代行を始める卓也であった。
- 遊園地に行く
- お腹いっぱいパフェを食べる
- スマホを徹夜で並んで買う
- まみずの父親に会い、離婚の理由を聞く
→父親の離婚理由が自分の病気が原因で仲が悪くなったからではないかと思っていたまみず は、そうではないと知り安心する。
- 部屋のトータルコーディネートのための買い出し
- 海沿いをサイクリング
- ホームランを打つ
- カラオケをする
- メイド喫茶で働く
- バンジージャンプをする
まみずは、沢山の代行を卓也にしてもらい、お互いにとても楽しく過ごしていく。
もし、まみずの次の検査の結果が良ければ、外出が認められ一緒に遊べるかもしれなくなる。
「海に行って、星を見たい」と言っていたまみずのために、事前の準備を進める卓也であったが、検査結果が芳しくなく海へ行くことは叶わなくなる。
せめて、星を見せてあげたいと思った卓也は、望遠鏡を持って病院へ忍び込み、まみずを連れて、病院の屋上で楽しく二人で星を見るのであった。
そんな中、まみずの病状が急変し、倒れてしまう。
卓也の勝手な代行
まみずが倒れたことで、まみずの母親にもう会わないでほしいと告げられる卓也であった。
まみずは、母親がいなくなった後に二人で話したいといい、朝まで話し込む。
そこで、「もう、二度と会わないこと」を卓也に無理やり約束させる
もう、会わないでほしいと言われていたものの、彼女のためにしてあげられることはないか考えた卓也は、文化祭のロミオとジュリエットで、まみずがやりたがっていたジュリエット役をやることにする。それに加え、壊してしまったスノードームを持ちまみずの父親に会い直し方を教えてもらうのであった。
文化祭当日には、まみずに何度も電話してテレビ電話をつなぎ文化祭をまわり、ロミオとジュリエットを見てもらうことに成功する。そして、画面越しでまみずは涙を流すのであった。
そんな、幸せな時間も長くは続かず、まみずは再度病状が急変してしまう。
生きる理由と生きたい理由
まみずから会わないように言われていたため、お見舞いに行くか迷っていた卓也だが、看護師の岡崎(優香)から、まみずが会いたがっていることを聞き急いで病院へ駆けつける。
再び病室で話し込む二人であった。
まみずは、卓也にとって好きな人である自分が死んだら悲しいだろうから離れたほうがいいというも、卓也はそれでも好きだからそばにいたい言う。
二人の心は通じ合っており、お互いがお互いを思っていた。
スノードームの修理を急ぎながら過ごす卓也、急にまみずから「会いたい」とチャットが入る。
屋上で待つまみずは死期を悟っていた。もうしばらくしたら、動けなくなって死ぬのだと。
そこで、まみずは、「卓也に会えてよかったこと、死を待つだけの自分を変えてくれたこと、そして、変えてくれたことによって生きたいと思い、死ぬのが怖くなったこと」を告げる。
一方、卓也は「まみずが死んだ後に、まみずのことを忘れてしまって生きることが怖い」と言う。
そこでまみずは、卓也に「生きて、心の中の私に世の中のこと、やったことを知らせる」という最後の代行を頼むのであった。
その約束の14日後、まみずは死んでしまった。
まみずは、自分が死んだ後の卓也を心配して、音声を残していた。
そこには、①葬式にはちゃんとでること②自分のことを彼女だったということ③そばに折る人を大切に過ごすことといったお願いに加え、
代行してくれたことはまるで一緒にデートに行っているみたいで楽しかったこと、生きる喜びを卓也を通じて受け取っていたことの感謝、
最後に「幸せになってね。愛している」と締めくくられていた。
数年後、彼女のような不治の病を治すために、卓也は医学生となっていた。
この映画の推しポイント
生と死について考えさせられる
何もせずに、死を待つだけが生きていると言えるのか、大切な人を失ったまま死ねないことが生きていると言えるのかといったように様々な角度から生と死について考えさせられる作品になっている。
分かっていても泣かされる
主人公の卓也の視点からでも、まみずの視点からでもどちらでも泣かされてしまう。それだけ、二人に感情移入させられる演出や構成だからこそ引き起こさせられた。
この映画の惜しいポイント
場面展開が激しい
場面展開が激しすぎて、単純に楽しかく過ごしていたところから、好きになり、卓也に生きてほしいから側にいてほしいまみずと好きになり、せめて最後は思い残すことなく死んでほしい卓也の考えの対立や心情の変化が唐突に感じた部分があった。
まとめ
生きることに迷ったり、死にたくなったりしたときに特に観たい、観てほしいという作品でした。
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