夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者 評価・感想【ネタバレ有】

作品:夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者

 

今日の映画感想は「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」です。

 

個人的おすすめ度:9/10

 

一言感想:ハートフルで心温まる映画

 

この記事を読むべき人
・夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者の感想を知りたい人
・夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者を観ようか迷ってる人

 

全体ネタバレなし感想

夏目友人帳と言えば、ハートフルな展開が持ち味のアニメですが、本作でも、夏目友人帳らしさが充分に詰まった映画になっていました。良くも悪くもいつもの夏目友人帳。主要な仲間たちで和気あいあいとしたホッコリエピソードの2本立てです。

殺伐として、忙しい世の中だからこそ、夏目友人帳を観ている時間は不思議と緩やかに感じられました。

 

映画情報

【予告】

 

【総監督】

大森貴弘

 

【監督】

伊藤秀樹

 

【キャスト】

夏目貴志:神谷浩史

二ャンコ先生・斑:井上和彦

田沼要:堀江一眞

三篠:黒田崇矢

ヒノエ:岡村明美

ちょびひげ:チョー

一つ目の中級妖怪:松山鷹志

牛顔の中級妖怪:下崎紘史

ミツミ:金元寿子

 

【あらすじ】

緑川ゆきの同名コミックを原作とするテレビアニメ「夏目友人帳」の劇場版第2作で、原作コミックの人気エピソード「石起こし」「怪しき来訪者」の2編を映像化。夏目は森の中で、小さな妖怪ミツミと出会う。ミツミは神格の妖怪・岩鉄を深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒を巡り、ニャンコ先生や妖怪たちがミツミの役目を横取りしようとする。ミツミを気にかけた夏目は、手助けすることになるが……(「石起こし」)。田沼のもとに現れた不思議な来訪者。毎日のように訪ねて来ては、少しだけ話をして帰っていく。夏目はその正体が妖怪だと知り心配するが、田沼は妖怪との交流を楽しむようになっていた。妖怪に悪気はないようだが、田沼の体調は徐々に悪くなっていく(「怪しき来訪者」)。

(https://eiga.com/movie/93796/)

以下からは結末を含めてネタバレを含みますので知りたくないかたは鑑賞後に読むことをおススメします↓

ネタバレ有り感想

石起こし編ネタバレ展開

幼い頃から妖怪“妖(あやかし)”を見ることのできる能力“妖力”を持つ高校生・夏目貴志(神谷浩史)は森の中で、数日前に妖怪たちと一緒に出かけると言って、ずっと戻ってきていない自称・用心棒の妖怪“ニャンコ先生”こと斑(まだら)(井上和彦)を探していた。

その途中、夏目はある妖怪から、ニャンコ先生の行方は知らないけれども東の方から黒くて角のある怪しい妖怪が来ているという情報を教えられニャンコ先生を心配する。

 

しばらく森の中を捜索していた夏目は、妖怪の悲鳴を聞き、その悲鳴の方角へ急行する。その途中、夏目は蜘蛛の巣に引っかかった謎の模様が書いてある紙切れを見つけ、一応回収し、悲鳴の元へ進んでいった。

 

進んでいくと、夏目は小さな妖怪を発見する。その妖怪こそが悲鳴の主であるミツミ(金元寿子)であった。大人しくて気弱なミツミはどうやら他の妖怪に追われていたようでした。ミツミは大切にしていた地図を無くしてしまい夏目に地図を見かけなかったか尋ねてきました。

夏目は地図は見ていないが紙は拾ったといい、先程夏目が蜘蛛の巣から回収した紙をミツミにみせる。その紙こそがミツミが探していた地図であった。夏目に感謝したミツミはなぜ自分が追われているのか語り始めました。

 

ミツミは神格の妖怪・岩鉄(がんてつ)(金尾哲夫)の89番目の弟子でした。岩鉄は毎年決まった時期に祠で眠りにつき、決まった時期に目覚める妖怪であり、ミツミは今回、岩鉄を起こす役目“岩起こし”の大役を担っていました。

岩起こしを成し遂げた者には命じられた者であるかそうでないか関係なく、豪華な美酒の褒美が授けられるため、他の妖怪たちが虎視眈々と“岩起こし”の役目をミツミから奪おうと狙っていたのであった。

こんなか弱い自分を弟子にしてくれた岩鉄の思いに報いるためにもミツミは何としても“岩起こし”の務めを果たしたいと願っていた。そんなミツミの思いを受け止めた夏目はニャンコ先生探しは一旦中断してミツミに協力することにしました。

 

夏目とミツミは地図を頼りに森の中を進んでいくと、ニャンコ先生や中級妖怪たちと出くわしました。更には呪詛使いのヒノエ(岡村明美)や妖怪・ちょびひげ(チョー)までもが来ていました。実はニャンコ先生やその他の妖怪たちもまた“岩起こし”の褒美の美酒を狙っておりました。ニャンコ先生は、夏目も褒美の酒を狙っていると勘違いし、自分たちのほうが先に岩起こしをしようと意気込んで去っていきました。

 

ニャンコ先生やその他の知り合いの妖怪が競争相手になり落ち込む夏目であったが、ヒノエとちょびひげは「下々の者が右往左往する様を見るのが楽しい」との考えから、美酒争奪戦には参加せず夏目とミツミの応援をすることにしました。

岩起こしをするために進んでいく一向に多くの妖怪が襲いかかってくるが、腕っぷしの強い夏目は妖怪たちを叩きのめしながら突き進み、ミツミは夏目の強さに驚きました。進んでいくなかで夏目はなぜ岩鉄がこのか弱いミツミに“岩起こし”を任せたのか疑問に思っていましたが、ミツミの岩鉄を慕う強さを信じて、共に進むことにしました。

 

夏目とミツミはようやく岩鉄が眠る祠の近くまで辿り着きました。ところが、夏目とミツミは大きな妖怪に襲われ、その拍子で近くの倒木の穴の中へ転落してしまいました。

夏目はそこでミツミが岩鉄と出会った経緯を知ることとなります。ミツミは鳥の巣から落ちたヒナを助けようとしたところを岩に挟まって動けなくなってしまい、岩鉄に助けられたことを機に弟子入りをしていたのです。

 

地図を頼りに落ちた場所から夏目とミツミは地下道を見つけ、奥深くへと進んでいきました。地下道の天井はまるで星のように美しく輝いておりました。夏目はこの景色をいつも一緒にいるニャンコ先生と一緒に見れないことを残念におもいました。

やがて夏目とミツミは奥の階段を登り、ようやく祠に辿り着きました。そしてミツミは見事“岩起こし”の大役を果たし、目覚めた岩鉄から褒美を与えられました。

その場にいた妖怪たちはミツミを祝福し、そのまま宴の準備が始まりました。

その後、夏目はニャンコ先生と一緒にあの美しい地下道を通って帰ることにしました。

 

石起こし編感想

夏目が、ニャンコ先生と争うことになるのかと思いきやニャンコ先生は特に邪魔することなく、最後は二人で思い出を作ることとなる。

お互いがよい距離感で過ごしてることがとても伝わる回であった。

 

また、小さくて弱そうなミツミが信頼に答えようと必死になる姿をみて、心を打たれた。

 

私も向けられた信頼にはしっかり応えていけるように頑張ろうと思った。

怪しい訪問者編ネタバレ展開

夏目の同級生・田沼要(堀江一眞)は、家である八ツ原の寺にはないはずの池がある、池の夢を見ていました。

田沼は夏目のように妖力はないのですが霊感はあり、時々水面に反射しているような影が自宅の天井や障子に映っている様を何度も目撃していました。

 

目を覚ました田沼は、外出する父(坂本保典)から出掛けていて、留守の間に父の友人が訪ねてくるので迎え入れて、茶を出してもてなしてくれるよう頼まれました。父が外出していった後、天井からは小さな水滴が滴るかのような音が聞こえてきました。

その時、田沼家に不思議な雰囲気の来訪者(黒田崇矢)が現れ、田沼は父に言われた通りに家に迎え入れ、その後、見に行きたい場所があると言われて一緒にそこへ行くことにしました。

 

しかし、その来訪者は本来の来客ではありませんでした。

にも関わらず、ここ最近は毎日のように田沼の家を訪れては少しだけ話をして帰っていくのです。

夏目はその来訪者について不審に思いました。

そして、夏目は来訪者の正体が妖怪であるのではと思い、田沼に電話を入れて彼の家に行くことにしました。

 

田沼もまた、来訪者が怪しい者であることには気づいていました。田沼はその来訪者から毎日のように近くの梅ヶ原や一本杉に招かれるなど、特に実害は受けていないため、今後も会うことにしました。

その内、夏目は来訪者の正体が馬の頭と人の身体を持つ妖怪・三篠(みすず)(黒田崇矢)であることを見抜きました。

夏目は三篠になぜ田沼に近づくのか聴きますが、三篠は「彼に用がある。邪魔するしないでくれ」と言ってその場を立ち去ってしまいます。

 

後日、田沼の元をまたしても三篠が訪れました。田沼は三篠が来訪するようになってから明らかに様子がおかしく、更に衰弱してきており、夏目は田沼が何者かに取り憑かれていることに気付きます。田沼に取り憑いていたのはササメ(鳥海浩輔)という妖怪であり、三篠の住む沼とは古寺を挟んで反対側にある沼の主でした。

三篠とササメは時々、古寺に集まって様々な勝負をすることを楽しみとしていました。

 

その勝負とは、寺の樹木のところに置いてある依り代の木偶人形に入り込んで戦うものでした。しかし、ササメは田沼を気に入り、木偶人形の代わりに田沼に憑依していたのです。田沼が夢で聞いた音とは、ササメが勝負の合図である錫杖を屋根に突き刺したときの音でした。

 

ササメはいつも三篠に負けてばかりおり、人間に憑依すれば勝てるのではないかと考えていました。三篠は「強さが大事なわけではない」とササメを諭し、田沼をササメの憑依から解き放ちました。

三篠が田沼と巡っていた梅ヶ原や一本杉などは三篠とササメがかつて勝負をした場所であり、三條はこれらの思いでの場所を巡っていれば、ササメが自発的に田沼の身体から出てくるであろうと考えていたため、田沼と共にそのような場所を巡っていたのです。

 

勝ち負けではなく、2人で戦うことが楽しかったことを思い出したササメは、田沼を解放し、三篠と共に別々の木偶人形に憑依し、上空に舞い上がって戦い始めたのでした。

 

ササメの憑依から解き放たれた田沼は熱を出して数日間寝込みました。体調を取り戻した田沼からは三條やササメの記憶は消え去っていました。後日、夏目は三條に会い、先日の勝負の勝敗を尋ねてみましたが、三條は「それは人になど話せませんな」と、にやりとしながらけむに巻きました。

 

怪しき来訪者編感想

妖怪が見える夏目と同じ目線にたちたいと願った田沼が三條と同じような力を得たいと願ったササメに体を明け渡すシーンは、お互い友と肩を並べたいと思う気持ちが共鳴したからであった。

私自身、肩を並べたいと思う人物がおり、気持ちが痛いほどわかった。

ただ、勝ち負けにこだわるのではなくて、瞬間を楽しむことが幸せな思い出をつくることに繋がるという、頭の隅にそうだなって考えていても忘れてしまっているようなことを映画を通して思い出させてくれた。

 

感想まとめ

よくも悪くも、いつもの夏目友人帳です。ただ、どんな人がみても暖かい気持ちになれる映画です。

 

この映画をみたあとでも、見る前でも是非一つ前の夏目友人帳の映画、アニメや漫画もみて欲しいなとおもっております。

 

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