コロナ時代の新卒のリアル 入社直前~配属直後(3月~6月まで)

雑記

入社前

私は、日経225に入る企業に2020年に新入社員として、入社しました。

大学生活の最終盤の楽しみはコロナによって全て奪われた。

卒業旅行、卒業ライブ、飲み会、そして卒業式、学生生活に区切りをつけるために行われるイベント全てを中止にせざるを得ない状況だった。

世の中がコロナによって変化していった、それがどんな影響を及ぼすのかまだわからない状況の中で、不謹慎かも知れないが、私の気持ちは最後のモラトリアムをきれいに終えられなかった悔しさが残った。

そんな悔しさをしり目に、進んでいく暦が、私を無理やり社会人とした。

入社式直前には、新入社員全員が参加する、通常2週間行われる新入社員研修が全てオンラインで行われることがメールにて発表された。

入社直後

入社式という名の課題配布と入社手続きが行われ、

そこから、約1カ月同期を誰一人知らずひたすら、研修課題を進める日々が進んでいった。

その期間は学生気分が抜けていないこともあり、なぜこんなことしなければいけないのかと思っていたこともあり、ひたすら憂鬱だった。

まだ、思い入れのない企業について、配られたテキストを使って、自分で計画を立て、自主的にひたすら学び、ただ毎日レポートを提出した。

テキストは、集まって行うことが前提のものばかりで、各々が自主的に学んでも、効果の薄い内容だった。

入社の時点で学んだことで役に立っていることは、現状全くない。

そんなスタートだったからか、社会人になった感覚は全くなかった。

というより、得ることができなかった。

途中、オンラインにて配属のための面談が行われた。

私は、志望時点から入りたいと思っていた部署についてなぜ入りたいのか、何を成し遂げるのか面談相手に伝え面談を終了した。

当然、その部署に入れると思っていたし、そう願っていた。

しかし、配属発表の日に告げられた、部署は「スタッフ職」の部署であった。

これまで計画していた人生をすべて見直さなければならなくなった。

あこがれも、夢も、野望も全てが一度リセットされた。

目の前が真っ暗になったような気がした。

その部署の仕事は、学部時代に学んでいたことに関連してはいたが、個人的には全くやりたくない仕事をする部署であった。

むしろ、学んでいたからこそやりたくないと深く分かっており、そのことが自らの落胆を増幅させた。

通常であれば、配属された際になぜこの部署なのか説明が一定程度あるのだが、2020年はなかったこともその感情に拍車をかけた。

コロナ禍でなければ、退職してもう一度新卒として就活をしていただろう。

ただ、後輩が今年の就活に苦戦していること、世の中がどうなっていくのかわからないこと、これらが相まって私はその部署で働くしかないのだと自らに思い聞かせ、私の社会人としての生活が本格的に始まることとなった。

配属直後

幸か不幸か、その部署には沢山の仕事があった。

新卒の手でも借りたいほどに仕事があった。

配属された次の日から、ほとんどが雑用であったがいくつもの仕事を振られた。

あったことのない同期は、まだ各部署で研修をしているのにもかかわらず、仕事を幾分かしていた私は、少し優越感に浸っていた。

そして、雑用であれば本質的に私がやりたくないと考えていた仕事ではないため、精神的な抵抗なしで仕事を行うことができた。

部署の人たちの人柄もよく、案外この部署の仕事も悪くないのではと思い始めていた。

出社を多くさせてもらっていたこともあり、この時期に初めて社会人であるという感覚を持ち始めるようになった。

何か一つ大人になったような気がしたからか、このような感覚を持てたことが嬉しくなった。

このように私の社会人生活は始まった。

自らの感情に嘘をついて、そして抑え込んだ状態で

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