作品:鬼滅の刃 無限列車編
今日の映画感想は「鬼滅の刃 無限列車編」です。
個人的おすすめ度:9/10
一言感想:結末が分かっていても泣ける。
結末は知っていた。漫画の分量たかが1巻と半分ほどのストーリーのボリューム、たった2時間それでも泣かされた。
声優の演技も絵の綺麗さも、音楽も全てがかみ合った作品、映画館でみる映画の良さをこれでもかとわからせてくれた。
Contents
映画情報
【監督】
外崎春雄
【脚本】
Ufotable
【音楽】
梶浦由記、椎名豪
【キャスト】
花江夏樹 役名:竈門炭治郎
鬼頭明里 役名:竈門禰豆子
下野紘 役名:我妻善逸
松岡禎丞 役名:嘴平伊之助
日野聡 役名:煉獄杏寿郎
平川大輔 役名:魘夢(下弦の壱)
石田彰 役名:猗窩座(上弦の参)
【あらすじ】
人間を襲う鬼を倒すために鬼殺隊に加入した炭治郎は、那蜘蛛山での任務を終え、蝶屋敷にて療養したのちに、善逸、伊之助と共に1月で40名以上が行方不明になっている無限列車に任務へ向かった。そこで、鬼殺隊最強の剣士の一人、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、共に任務にあたることとなる。
ネタバレなし感想
対立軸が分かりやすい
この時点では鬼を絶対的な悪、それに対する鬼殺隊を絶対的な正義と位置付けることで観客としてすんなり入っていけた。
また、オリジナルシーンを冒頭に追加することによって、
鬼=肉体の永遠性、仲間は不要 vs 人間=思いの永遠性、仲間との関わりが必要
といった対立軸をさらに鮮明にする仕掛けがあり、作りが丁寧であった。
音楽がいい
梶浦由紀の音楽は、怪しい雰囲気によくあう。盛り上がるシーンを、更に映画映えさせる音楽は必聴だ。
また、エンディングは2020年レコード大賞Lisaの「炎」が使われている。劇中の煉獄杏寿郎が活躍する無限列車編を見事に表した曲となっている。
展開が目まぐるしく飽きない
単一視点で描かれているわけではなく、各キャラクターの視点を行き来しながら物語が展開されている。そのため、刻一刻と変化する無限列車編の展開が更にスリリングなものに。
以下からは結末を含めてネタバレを含みますので鑑賞後に読むことをおススメします↓
この映画の深堀ポイント
猗窩座と魘夢の強さの違い
鬼になって鍛錬を積んでる時間が違うといえばそれまでだが、最終的にこの二人を分けたのは、鬼としての信念だったと思う。
猗窩座=強くなりたい、それを証明したい
魘夢=相手を絶望させたい
ただ強さを求め続けその過程で人間を殺す猗窩座に、人間を絶望させたいというモチベーションでは永遠に追いつかなかっただろう。
人間の煉獄杏寿郎の信念の強さが出た作品であり注目されるが、鬼の二人の信念の強さによって、ここまで実力差が開くのかと驚かされた。
炭治郎、善逸、伊之助はなぜ煉獄杏寿郎のことを短時間で慕うようになったのか
作品を冷静に見ると引っかかる点が一つだけある。それは、炭治郎、善逸、伊之助はなぜ煉獄杏寿郎のことを短時間で慕うようになったのかである。出会って、数時間しか経っていないにもかかわらず、明らかに三人は煉獄杏寿郎を慕っていた。
煉獄杏寿郎の戦闘スキル、指揮官としてのスキルが際立っており、この過酷な戦いも越えられると戦士として確信し、信頼と安心感をもたらしていたのだろう。
だからこそ、そんな最後煉獄杏寿郎が敗れた際には、人目もはばからず泣く3人がいた。
煉獄杏寿郎には、人を短時間で好きにさせるほどの能力があったのだ。
この映画の惜しいポイント
事前知識が必要
アニメの続編の映画には必ずついてまわるポイントであり仕方ない部分もある。ただし、漫画が売れすぎており、なかなか買えない状況、アニメを26話も見れないという人には難しい作品であり、流行っているからと言ってみても退屈だろう。
まとめ
映画は総合芸術だと改めて分からせてくれる作品、泣けるし大人もぜひ見てほしい。
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