作品:かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
今日の映画感想は「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」です。
個人的おすすめ度:2/10
一言感想:原作派もアニメ派も大満足でした(嘘である、本当に面白くなかった)
ニセコイの実写化を担当した河合監督の作品である。前回のニセコイに関してはストーリーが元々ものすごく面白いというわけでない作品を上手にまとめていた。ところどころ、いいな(劇中ラップ、デートシーン、ギャグの現実への引き寄せ等)と思う部分が多く、面白い映画となっていた。そのため、今作に関しても叩かれていたが結構期待していたのだが、あまり良くなかった。
映画情報
【監督】
河合勇人
【脚本】
徳永友一
【キャスト】
白銀御行/平野紫耀
四宮かぐや/橋本環奈
石上優/佐野勇斗
柏木渚/池間夏海
藤原千花/浅川梨奈
早坂愛/堀田真由
【あらすじ】
日本有数の名門高校である秀知院学園。その学園の秀知院学園生徒会に会長として君臨する白銀御行。そして、彼を支える副会長の四宮かぐや。
学園中の羨望の的の二人には交際の噂が絶えません。二人はあくまで噂と笑い話にしていましたが、実は二人とも相手のことを強く意識しており、両者ともに付き合いたいと思っていました。それなのに結ばれない二人、なぜなのか。
そう、二人の間で行われていたのは「どうやって相手に告白させるか」といった駆け引きであり、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”が繰り広げられていた。
以下からは結末を含めてネタバレ含みますので鑑賞後に読むことをおススメします↓
Contents
この映画の推しポイント
キャストのかっこよさとかわいさ
二次元の方がいいという人もいるが、本作に関しては実写も漫画、アニメもどちらも甲乙つけがたいほどにビジュアルが良かった。会長に至っては、実写の方がかっこいいのではと思った。会長が、あの目にクマ全開の姿で、努力で学校中から慕われているというのは長く見れる漫画やアニメだからこそ生きる設定であり、そこのところが時間上伝えられない実写化に関しては、イケメンで頭の良いけどポンコツという見せ方は、作品上わかりやすくていいと思った。
この映画の惜しいポイント
ストーリーが面白くない
一話完結の形が連なる形の原作のため、2時間の尺の中で見せたいストーリーが何なのか、わかりずらいものになっている。原作人気の高いエピソードをまとめて、繋げて最後オリジナルくっつけた雑な作りだった。最後のオリジナルに至っては、白銀とかぐやの生徒会選挙が描かれていたがグダグダであった。石上会計や藤原書記の行動もあり得ないものばかりだし、白銀とかぐやは全校生徒の前で告白同然の発言しているが、二人の関係の最後は振り出しに戻るといった、無理のある展開になっている。最後付き合うのであればまだわかるのだが、、、
心理戦の演出が実写に向いていない
心理戦に関して面白く見せるには、ナレーションやモノローグが必須である。漫画やアニメではそれを自然に見せることができるのだが、実写においては難しいだろうと思っていた。そのため、それを解決するように新たな見せ方をしてくるのかと思ったが、アニメや漫画のシステムをそのまま取り入れており、平野や橋本がずっと顔芸している絵にひたすらナレーションを流すといった場面がひたすら続いていた。ナレーションがなくても伝わるように音楽やせりふ回しを調整するなどが必要だったと感じる。
ギャグが笑えない
めちゃくちゃコメディとしておもしろくなく、つまらないコスプレコントを見せられている感覚に陥る。メタ的な発言やオマージュが多く出てきた。銀魂のような形にしたかったのかもしれないが、作品の性質を考えなさすぎである。銀魂という作品が元々メタやオマージュ満載の作品であるために、面白く見えるのである。
戯言
こういう類の実写化は、現状のファンに見てもらうものではなく、新たなファン層へのアプローチを図るために行われている。また、宣伝も明らかに10代~20代の女性をターゲットに展開されており、私のような漫画やアニメをみた人物はターゲットに入って入ないと考えられる。
興行収入のあげ方として初めて舞台挨拶を全国の映画館とつなぐといった手法を用いていた。ただ映画を観るより、キャストの話が上映後に聞ける方がいいに決まっているし、キャストのファン層に見てもらうというアプローチとしては、ものすごくいいものだと思った。
そのため、興行収入としては、大ヒットを記録し、次回作品の公開も決定している。
まとめ
実写化作品というより、映画としてそこまで面白くないです。
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