作品:パラレルワールドラブストーリー
今日の映画感想は「パラレルワールドラブストーリー」です。
個人的おすすめ度:6/10
一言感想:2つの世界一つの真実
・映画 パラレルワールドラブストーリーの感想を知りたい人・パラレルワールドラブストーリーを観ようか迷ってる人
予告動画
Contents
ネタバレなし感想
終始引き込まれる展開だった。2つの時間軸で存在する微妙な変化の世界線。その2つの世界線の中で、3人の関係がどう壊れていくのか。どのような理由でこの2つの世界が生まれてしまったのか。そして、崇史が親友よりと好きな人のどちらを選ぶのか気持ちの揺れ動きも見ていて目が離せなかった。
映画情報
【監督】
森義隆
【脚本】
一雫ライオン
【キャスト】
玉森裕太
染谷将太
吉岡里帆
筒井道隆
美村里江
清水尋也
水間ロン
石田ニコル
田口トモロヲ
【あらすじ】
2つの異なる世界を行き交う男女3人の恋愛を描いた東野圭吾の異色恋愛小説を、「Kis-My-Ft2」の玉森裕太主演、吉岡里帆と染谷将太の共演で実写映画化。脳の研究を行うバイテック社で働く幼なじみの敦賀崇史と三輪智彦は、親友でもあり互いを尊敬し合う良きライバルだ。ある日、智彦が紹介したいと連れてきた女性は、崇史が学生時代に密かに思い続けていた津野麻由子だった。そしてある朝、崇史が目を覚ますと麻由子が崇史の恋人として朝食を作っていた。麻由子が「親友の恋人」である現実と、「自分の恋人」である現実。2つの世界で崇史が翻弄されていく。玉森が崇史役、吉岡が麻由子役、染谷が智彦役をそれぞれ演じる。監督は「宇宙兄弟」「聖の青春」の森義隆。
以下からは結末を含めてネタバレを含みますので鑑賞後に読むことをおススメします↓
展開を振り返り
夢が現実か
大学院生の時、敦賀崇史(玉森裕太)がいつもすれ違う電車から見える女性に恋に落ちていた。意を決して告白しようと向こう側の電車に乗ってみるも、彼女の姿はなかった。その理由は、女性も、崇史に恋に落ちており、意を決して崇史の乗っていた電車に乗りにいきおすれ違っていたためだった。
崇史は大学院卒業後、バイテック社に親友の智彦(染谷将太)と共に入社する。智彦から彼女を紹介したいと言われ、紹介された女性は、崇史がいつも電車で見ていた彼女、麻由子(吉岡里帆)だった。恋をしていた女性と親友が付き合うことになった崇史は智彦の恋路を応援することができずに、智彦の関係が悪くなってしまう。
そんな気持ちのなか家につき、寝て、目を覚ました崇史はやけにリ、そこには恋人として同棲している麻由子がいる驚くほどリアルな夢を見る。そこでは、バイテック社で働く共に崇史と麻由子が働いていた。
その後、夢の中で崇史がまた眠りにつくと、元の世界に戻るのであった。
崇史は夢ではなく、2つのパラレルワールドを寝る度に行き来していることに気づく。智彦と麻由子が付き合っている世界と、自分が真由子と同棲している世界、崇史の記憶は曖昧になり混乱していく。同時に崇史は智彦と麻由子が付き合っている世界では智彦に対する嫉妬心からくる憎悪が大きくなっていった。
智彦と麻由子が付き合っている世界では智彦が人間の記憶を操作してしまうというタブーなものを研究している。
最初の被験者は篠崎という男でした。
幸せの世界
崇史は麻由子と付き合って一緒にいる世界では幸せであったが、崇史の頭の中から智彦の存在が抜けていることに気づく。
不思議に思い智彦のことを麻由子や会社の同僚に尋ねても、バイテック社のLA支店に異動になったとしか言われません。連絡をとることも出来ず、もう一つの世界で智彦の住んでいた所を訪ねてみても誰もいなかった。
2つの世界の記憶が混ざるにつれて記憶が麻由子が崇史と智彦どちらと付き合っているのか、不信感が募っていった。どちらの記憶が現実なのか分からない崇史は、だんだんと疲弊していきます。
はりぼての記憶
崇史の記憶が更に混濁していく。そして、崇史は麻由子に好きなのは自分なのか智彦なのか、問いただすことにする。しかし麻由子ははっきりとした答えを出さない。
苛立った崇史は部屋を後にし、向かったのはバイテック社の地下にある研究室であった。崇史は智彦に呼び出されたのを微かに覚えていたのです。しかし部屋にたどり着く直前で倒れてしまう。
一方、崇史と麻由子の暮らしていた部屋に、真由子と大学の研究室の教官であった須藤(田口トモロヲ)がいました。須藤はこの世界の崇史と麻由子の会話を盗聴していた。麻由子は須藤に命じられて崇史を監視し、崇史が記憶の研究の場所にたどり着くのを突き止めようとしていた。
2つの世界の真実
崇史が目を覚ますと、そこには須藤の姿がありました。崇史は全ての記憶が整理された。実際は智彦と麻由子が付き合っていた。崇史と麻由子は惹かれ合っていたが、麻由子は崇史の気持ちを受け入れようとはしませんでした。
そんな二人の恋路の一方、智彦は記憶の研究に没頭していった。被験者である篠崎(清水尋也)が倒れ、姿を消してしまったことにより、より結果を求め、智彦はますますのめり込んでいくのです。
ある日、智彦が崇史を訪ね、崇史と麻由子の関係を問いただします。そこで2人がお互いに惹かれ会っていて好きであるという気持ちを知った智彦は傷つき、崇史にある頼みごとをする。
それは、智彦が研究していたのは記憶の一部を変える事。智彦は、麻由子に関する部分を変えて欲しいと崇史に頼む。崇史は罪悪感から仕方なくそれを受け入れる。実験の途中で智彦は目を覚まさなくなってしまい、他の被験者であふ篠崎と同じ状態になってしまった。崇史は智彦がそうなってしまった事にひどく自責の念を感じてしまう。
その後、そのような事故が起きたから須藤によって崇史の記憶の一部を変えた事が明かされる。崇史の智彦に対する罪悪感が膨れ上がっていったことにより行ったことであった。そして、須藤の記憶の操作により崇史が麻由子を恋人だと思っていることを明かす。さらに智彦が陥っているスリープ状態の解除法を崇史に思い出させる事を麻由子に命じるのでした。
崇史は解除法のデータを渡す前に麻由子と2人で話せないか須藤に頼みこむ。須藤がそれを了承したことにより、崇史は麻由子を連れ、記憶を便りに解除法のデータを探し出した。
そして、2人の記憶を変え、もう一度やり直す事を決断する。不安そうな崇史に麻由子は、私を探してと告げたのであった。
そして、交差点で目を覚ました智彦からの電話に出る崇史。再び親友同士に戻っていた。信号が青になり歩きだす崇史。黄色いコートの女性とすれ違った崇史が振り返ると、そこには同じように振り返った麻由子の姿があった。
この映画の推しポイント
展開が面白く、2度みて更におもしろい内容であった。序盤の伏線から終盤の回収まで美しく目が離せなかった。
この映画の惜しいポイント
文字にした際のストーリーは物凄くおもしろいのだが、映像にした際に物足りなさが目立った。原作を読んだときには、後半は気になるという気持ちを押さえられずに読むスピードが上がっていったため、映画の展開のスピード感が個人的にはあわなかったのかもしれない。後半の真実が明かされるパートはどんどん畳み掛けるように明かしていって欲しかった。
まとめ
叙述トリックものの原作をうまく映像化している作品です。
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