ザ・ファブル 評価・感想【ネタバレ、ラスト、アクション】

映画

作品:ザ・ファブル

 

今日の映画感想は「ザ・ファブル」です。

個人的おすすめ度:7/10

 

一言感想:ハイレベルな爽快アクションは必見

 

この記事を読むべき人
・ザ・ファブル映画の感想を知りたい
・ザ・ファブルの映画を観ようか迷ってる
・ザ・ファブル2の前に1の内容を知りたい

 

ネタバレなし感想

男くさい内容の映画を実写化にあたってどこまで、スタイリッシュなアクション映画になったのか楽しみであった。

今回の映画化にあたって、アクション担当のスタッフとして、「るろうに剣心シリーズ」や「ボーンシリーズ」の方々が参加していることもあり、かなりハイレベルなアクション内容になっていた。ただ、カメラのアングルで見にくくなっていたり、無駄なスローモーションが多かったり、シーンが間延びしていることが多く、アクションシーンの内容はいいのにその良さが100%は伝わっていないような気がした。

しかし、概ねとても面白く見れた。「殺さず生きる最強の殺し屋が普通に過ごす」というギャップやアンバランスさでユーモアを交えていて、とてもエンタメ映画としてのバランスが良いと思った。

 

映画情報

【監督】

江口カン

 

【脚本】

渡辺雄介

 

【キャスト】

岡田准一/木村文乃/山本美月/福士蒼汰/柳楽優弥/向井理/佐藤二朗/安田顕/佐藤浩市

 

【あらすじ】

どんな相手も6秒以内に殺す――。

“ファブル(寓話)”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会で誰もが「伝説」と恐れる存在だった。しかし、ちょっと仕事をし過ぎた彼に、ボス(佐藤浩市)はある指令を与える。

「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」ファブルは、佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と共に生まれて初めて一般人として街に溶け込む生活を始める。インコを飼ったり、バイトしたり…。

殺しを封じ、《普通》を満喫し始めた矢先、ファブルの命を狙う裏社会の組織や、ファブルに助けを求める者たちが次々に現れ、事態は思わぬ方向へ急発進する!

【絶対に殺してはいけない】指令のもと、絶体絶命のピンチを切り抜け平和に暮らせるのか―?!

(https://filmarks.com/movies/79952)

 

以下からは結末を含めてネタバレを含みますので鑑賞後に読むことをおススメします↓

 

展開を振り返り

ファブル殺し屋休業

契りを交わすヤクザの宴会が行われている中でのファブル(岡田准一)の殺しのシーンから幕が開ける。

ファブルは、「相手を6秒でを殺す」と言われているように、次々と宴会に参加していたヤクザを殺していく。

ヤクザを殺し仕事を終えたファブルは、ボス(佐藤浩市)に「目立ちすぎたから、殺し屋を休業して1年間一般人として普通に暮らすこと」を義務付けられる。そして、その約束を守らなかった場合にはファブルより強いボスによって「ファブルが殺されること」を告げられる。

そして、ファブルは、ボスの知り合いの真黒カンパニーの海老原(安田顕)の力を借りながら、相棒のヨウコ(木村文乃)と共に大阪で暮らすこととなる。

新生活スタート

海老原の力を借りながらスタートした新生活であったが、さっそくファブルは、大阪の街でチンピラに絡まれてしまう。「普通に生きる」ことを決めたファブルは、チンピラ相手に徹底的に弱者であるふりをする。

チンピラによって、ぼこぼこにされたふりをしたファブルは直後に、ミサキ(山本美月)にハンカチを手渡されるが、「いや」と断る。そしたら、途端にミサキは足早に去っていった。

海老原に「普通の人は仕事をしっかりする」と教えられたファブルは仕事を探す。

中々、見つからない中、ハンカチを差し出してくれたミサキと偶然再会する。

そして、ミサキに紹介されデザイン会社オクトパスで働くことになる。

働く中で、会社の人たちとも仲良くなり始める。

ファブルは、宴会の席で、自分が猫舌なこと、枝豆を皮ごと食べるといった行動が普通ではないと知る。そして、山の中で育ったことを語るのであった。

仕事をこなす中でファブルは、ミサキが同僚の貝沼(好井まさお)に盗撮されていることに気づき、様々な手を使って、その魔の手から守っていく。

しかし、そんな平凡な日々は長くは続かなかった。

ファブルを殺して伝説になろうとする殺し屋(福士蒼汰)がファブルの身の周りを嗅ぎまわり始めた。

また、海老原の舎弟である小島(柳楽優弥)が出所して、かつて300万を貸してたにもかかわらず、返す気のない風間(加藤虎ノ介)を殺害する。

ファブルは、海老原に会いに、家に行ったところ小島に出会う、海老原のもとに案内されるがそこには、心筋梗塞で倒れている海老原がいた。

海老原が入院することになり、ファブルは、海老原のことを小島に託した。

意識の戻った海老原は、出所早々にビジネスをしようとしていた小島と「居場所を作るから、俺が退院するまで、待つ」という約束をするのであった。

そんな約束もむなしく、小島は昔、真黒カンパニーの系列の事務所でグラビアアイドルをしていたミサキに目を付け、脅迫まがいのことをして付きまとい、セレブ向けの体を使う商売をやらせようとする。

 

ファブルの復活

海老原が倒れたことによって、真黒カンパニーでは、砂川(向井理)がファブルを殺そうとする殺し屋と共に転覆を企て動き始めた。

そんな中、小島と連絡を取れなくなった海老原が、ファブルに小島を探すようにお願いをする。小島の家に行くと、多数の血痕が残されており、小島がさらわれたことが発覚する。

後に、小島と一緒に、ミサキもさらわれていることを知ったファブルは、二人を助けることを決意する。

殺せば約束を破り、ボスに自分が殺されるため、殺さずに救うことを決意し、拉致された場所に向かうことにする。

砂川が、小島をさらった理由は、小島の風間殺しを海老原の責任にして、真黒カンパニーを転覆することにあった。ミサキは監禁され、小島は暴行されながら、海老原の責任であるとは発言をしない中、ファブルは、相手は殺しに来るのに、自分は殺せないというハンデを抱えながら、次々相手を無力化していき、ミサキと小島を救う。

 

物語の終わり

ファブルは、ミサキと小島を救ったが、小島は海老原との「居場所を作るから、俺が退院するまで、待つ」という約束を守れなかったことから、けじめとして海老原に直接殺される。

そこからしばらくして、ファブルとミサキは一緒にご飯に行く、そしてまた、普通の生活をすべく過ごしていくのであった。

 

この映画の推しポイント

ハイレベルなアクションシーン

アクションの内容がとても高く、日本映画の中ではトップクラスであった。テンポの良い盛り上がる音楽をBGMにしており、アクションシーンは、アトラクションに乗っているようであった。

 

ファブルの強さを観客に分からせる演出

冒頭のヤクザを殺すシーンでは、どのような順番でそのように殺すのが効率的かはじき出し続けるファブルの脳内が画面上に白い文字で映るという演出がとられている。主人公が強いことを観客に分からせるのに、非常にわかりやすく、今後主人公がどのような強さでも納得できるところまで観客を持って行った。

 

この映画の惜しいポイント

いらないシーンがある

ヨウコがテキーラを河合ユウキ(藤森慎吾)と飲み続けるシーンが挟まるのだが、このシーンがどのシーンとも関連がない。また、ヨウコの酒に強いという設定が出されたのだが、本作品では全くその設定が生かされる場面がなく、説明する必要があったのか疑問が残る。

 

アクションシーンの演出

冒頭の感想でも述べているが、アクションシーンがいいのにもかかわらず、カメラのアングルで見にくくなっていたり、無駄なスローモーションが多かったり、シーンが間延びしていることが多く残念であった。

 

まとめ

実写化の映画の戦略としては、キングダムに近い戦略がとられていた。

内容も細かく見なければ面白いものであり、おすすめである。

 

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